H27/6~H28/10までの尿測定の結果です。
(N=280、複数回測定した方は初回のみ集計対象)

今回はアンケートの回答も集計しています。

◇牛乳の飲用有無(小学生)

◇給食の摂り方(小学生)

◇自家栽培の食材について(福島県在住の方)

◇上から二つ目に掲載した「地域別分布」の福島県で検出結果が低いグループ(0~40mBq/kg)8名のアンケート回答

尿中のCs-137の測定値は、居住地というよりも、食事に気をつけているか否かによって、大きな差がでるのではないかと考えています。

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H25/10~H26/12までの尿セシウム測定の結果です。
(N=302人、複数回測定した方は初回のみ集計対象)

宮城県の人数が増えたので単独表示に変更しました。
以前は、福島県に隣接する県として、茨城・栃木・群馬とともに表示していました。

Cs-137の平均値で、宮城県と福島県で逆転現象が起きています。
原因を次のように推測します。
福島県の増加分は、大部分が球美の里の保養の参加者で、比較的食事に気を付けている家庭が多く、高い値が出なかったため平均値が下落した。
宮城県の増加分は、角田市民放射能測定室経由が大部分で、
①食事に気を付けている、
②あまり気を付けていない、
③気を付けていない
の3グループから検体を出された。
②、③の方から高い値が出たため、平均値が大きく上昇しました。

尿中のCs-137の測定値は、居住地というよりも、食事に気を付けているか否かによって、大きな差がでるのではないかと考えています。

年齢別の平均値では、こどもが成人よりも高い数字でした。
性別の平均値では、男性が女性よりも高い数字でした。

u1 u2 u3 昨年12月に尿の放射性セシウムの測定を開始して、早くも半年余りが過ぎました。昨年10月から開始した試験測定分も含めると、5月末の時点で155人(複数回測定の重複分を除く)の測定を行うことができました。これまで多くの方々から暖かい励ましのお言葉とご支援をいただき、新宿代々木市民測定所のスタッフ一同、心より感謝しております。

さて、このたびお陰様をもちまして第一次の集計がまとまりましたので、弊測定所ホームページにおきまして結果をご報告させていただきます。これまで尿の放射性セシウムの測定値に関して、公表された資料があまりありませんでした。このため測定結果をお返しする際に、どの程度の位置づけなのか知りたいというご質問をいただくこともありました。この集計結果が、みなさんが個々の測定値の意味を考える際に、少しでもお役に立てば幸いです。

1番目のグラフは、Cs-137の測定値を0.040Bq/kgごとに区切り、人数を棒で表しました。測定値が0.040Bq/kg以下は、53人で全体の約34%、測定値が0.080Bq/kg以下は、114人で全体の約74%でした。

2番目の表は、測定値の地域別分布です。まだ、データ数が少ないために都道府県を4つのカテゴリーに分けました。測定依頼の時点で居住している都道府県で表示されているため、例えば福島県から東京都に避難された方は東京都として集計されています。あくまでも弊測定所に自主的に測定依頼をされた方のみが対象となっており、無作為抽出で選んだ訳ではありません。もともと放射能防護に対する意識が高い集団であると考えられ、データの解釈にあたっては、偏りがあることを念頭においてください。

3番目の表は、対象者の年齢別構成と性別構成です。こどもに重点を置いたため、10歳以下が80人で全体の約52%、20歳以下が95人で全体の約61%を占めています。今後とも、保養活動や健康相談会を運営する他団体と連携して、こどもを重点的に測定していきたいと考えています。